※PDF版をご覧になるには、AdobeReaderが必要となります。こちらからダウンロードして下さい。

はじめに

 日頃はJR四国をご利用いただき、誠にありがとうございます。
 弊社は四国の皆さま方に支えられながら、1987年のJR発足から今年で34年目を迎えることができました。これもひとえにお客さまをはじめ、地域の皆さまや関係各位のご支援、ご協力の賜物と深く感謝し、今後もより一層の安全・安定輸送の確保に取り組むとともに、今年に入り流行し始めた新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止には、お客さまに安心・信頼してご利用いただけますよう、全社員が一丸となって取り組んでまいります。
 鉄道事業者にとって、安全の確保は事業運営の根幹であると同時に輸送業務の最大の使命であり、すべてに優先する最重要課題です。四国の基幹的公共輸送を担う事業者としてお客さまに安心してご利用いただけますよう、内外の経済情勢にかかわらず安全関連投資を堅持し、ハード・ソフト両面から安全・安定輸送に向けた様々な施策を継続して実施してまいりました。
 さらに、2006年に施行された改正鉄道事業法に基づき、輸送の安全を確保するために遵守すべき事業運営の方針や体制を定めた『安全管理規程』を制定して、安全水準の維持・向上を図っています。
 具体的には、ハード面では、誤出発防止用及び速度超過防止用ATSの整備やオーバーランを防ぐ機能を持った運転状況記録装置を搭載した新型車両の導入、指令所建物や本四備讃線の耐震補強等の地震・津波対策などの安全対策を推し進めています。
 ソフト面では、新たに2020年度から2024年度までの5年を期限とする「中期安全推進計画」を策定し、ヒヤリハット運動とリスクアセスメントの展開を中心とした安全推進運動に取り組むとともに、新築移転した新研修センター及び安全継承館をフル活用して過去に発生した事故の風化防止、安全意識の醸成・向上に取り組み、安全文化の定着と深度化及び安全マネジメント体制の確立等を着実に推進していきます。また、大地震や津波を想定した防災・避難誘導訓練の実施により、災害対応能力の強化を図るなど、ハード・ソフトの両面から安全管理体制の継続的改善に絶えず努めています。
 この報告書では、昨年度(2019年度)に実施した安全性向上に向けた主な取り組みや、事故の再発防止策を中心にご紹介しております。
 本年度は、「中期安全推進計画(2020年度〜2024年度)」の初年度として、安全文化(安全を普段着の行動とすること)の定着と深度化を図り「人の命を守る」ことを主目標に設備の整備強化にも努め、さらなる安全な輸送サービスを提供してまいります。また、当社は、四国と運命共同体であり、四国の繁栄なくして当社の繁栄はない。」という認識のもと、お客さまに『安心して』『喜んで』『末永く』ご利用いただけますよう取り組んでまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。